CHARTER

HOLY GRACE 憲章

連作型観測共有プロジェクトの基本原則および構造定義

HOLY GRACE CHARTER
運営原則【改訂4版】
CHARTER

第1章(基本原則)

第1条(プロジェクト定義)
HOLY GRACEは連作型観測共有プロジェクトとする。

第2条(管理範囲)
本プロジェクトは、作品内容には関与せず、構造・記録・状態の管理のみを対象とする。

第2章(プロジェクト構造)

第3条(巻の独立性)
各巻は独立した作品でありつつ、連鎖構造に接続される。

第4条(連鎖の性質)
連鎖は正史の履歴構造として機能する。

第5条(接続制約)
連鎖は分岐せず、各巻は必ず単一の前巻に接続される。

第5条の2(連鎖作品の制作条件)
作者が作品を連鎖へ接続するときに従う作品制作上の条件は、作者ガイダンスに定める。

第3章(作者参加)

第6条(参加制限)
作者は、同一連鎖につき巻単位で参加し、一度のみ参加できる。

第7条(接続責任)
各巻の連鎖への接続は、作者または管理主体が行う。

第8条(未完作品)
未完・停止作品は履歴として保存される。

第4章(創作要素の運用)

第9条(著作権と制度上の資格)
各作品において作者が自ら創作したキャラクター、ストーリー、設定その他の創作物の著作権は、当該作者に帰属する。
HOLY GRACEへの投稿、公開または連鎖登録によって、当該著作権が運営者または他の利用者へ移転することはない。
著作権と、連鎖登録によって生じる作品販売および二次利用の対価を受ける資格は、別のものとして扱う。

第10条(サービス内の自由利用)
利用者は、HOLY GRACE内で公開されたキャラクターおよびストーリーを、HOLY GRACEが提供するサービス内において、個別の許諾を得ることなく自己の創作の素材として無償で利用できる。
この自由利用はHOLY GRACEサービス内だけに限定され、外部サイトへの掲載、外部での公開もしくは配布、同人活動、販売、商品化または第三者への利用許諾には及ばない。

第11条(連鎖作品の販売および二次利用)
連鎖へ正式登録された作品は、作品本体を有料販売する資格の対象とする。この資格は登録時に成立し、実際の販売実績は問わない。
当該連鎖作品の作者は、その作品において所定の方法で新規登録したキャラクターと、当該連鎖作品として登録したストーリーに限り、二次利用による対価を受ける資格の対象とすることができる。

第11条の2(連鎖創作資料特別制度)
連鎖作品の作者は、その作品で成立した設定を、設定資料として所定の方法にて公開することができる。
ただし、先行設定を遡及的に上書きしてはならない。
後続作者は、設定資料に記録された設定をHOLY GRACE内の後続連鎖作品に利用できる。
設定資料は、一般に非公開または有償の場合も、当該連鎖の作者には無償で開示される。
設定資料の販売収益は、その作者に帰属する。
資料の公開、販売および利用に関する条件は、運用補則に定める。

第11条の3(公式連鎖マスターおよび公式連鎖資料)
HOLY GRACEの運営者は、所定の方法により、連鎖の管理、維持および継承に必要な資料を発行する「公式連鎖マスター」を三人以内で登録する。
公式連鎖マスターは、作者の同意に基づき、作品または資料を公式設定資料として所定の方法により発行できる。
発行する作品または資料の著作権は、その作者に帰属する。
公式設定資料は正史上の巻または連鎖作品とは別に扱い、その登録によって二次利用受益資格は成立しない。
公式設定資料は、一般に非公開または有償の場合も、当該連鎖の作者には無償で開示される。
公式設定資料の販売収益は、その作者に帰属する。
公式設定資料の公開、販売および利用に関する条件は、運用補則に定める。

第11条の4(前史作品)
公式連鎖マスターは、作者の同意の下、第0巻の過去を描く作品を、前史作品として所定の方法により連鎖に登録できる。
前史作品は、第0巻を起点として過去方向へ接続される連鎖とし、正史の連鎖とは別に扱う。
前史作品は、第6条に定める参加制限の例外とし、接続回数制限を受けない。また、連鎖成立功労金の算定資格は発生しない。
作品の受益権については、正史接続作品の資格に準ずる。
前史作品は、HOLY GRACE外の外部投稿サービスを利用して投稿できる。
前史作品が受けた受益は、管理料および連鎖成立功労金の対象に含めない。
前史作品の登録および外部公開に関する条件は、運用補則に定める。

第5章(連鎖管理)

第12条(接続)
各巻は所定の登録により連鎖に接続される。

第13条(正史)
正史は連鎖上の記録としてのみ確定する。

第14条(履歴)
矛盾・改変は履歴として保存されるが上書きされない。

第15条(非連鎖作品)
連鎖から除外された作品は正史として扱われない。

第6章(有償利用および連鎖成立功労金)

第16条(有償利用)
販売、有料配信、商品化、出版、漫画化、映像化、ゲーム化その他の対価を伴う利用は有償利用とする。
有償利用の対象にできるのは、所定の手続により登録された連鎖作品と、当該連鎖作品について認められた二次利用対象に限る。
ただし、第11条の2に定める設定資料と第11条の3に定める公式設定資料の販売には、それぞれの特例を適用する。
連鎖作品を有償利用する管理主体は、所定の方法により当該利用を連鎖へ登録しなければならない。

第17条(管理料)
前条に基づき有償利用を連鎖へ登録した管理主体は、キャラクターおよび連鎖の管理、利用記録、功労金算定ならびに支払管理の対価として、HOLY GRACEの運営者へ所定の管理料を支払う。
管理料はHOLY GRACEの運営資金として受領され、特定の作者に帰属する預り金または作者間の送金委託金とは扱わない。

第18条(連鎖成立功労金)
HOLY GRACEの運営者は、後続作品へ創作上のバトンを渡し、連鎖の成立および発展に寄与した作者に対し、所定の条件および計算方法に基づく連鎖成立功労金を支払う。

第19条(功労者)
連鎖へ成立作品を加えた作者は、後続作品の有償利用に際して連鎖成立功労金の算定対象となる。
算定は直前巻だけを対象とせず、連鎖を前巻へ遡り、所定の計算額が発生する範囲で行う。

第20条(支払先情報および支払記録)
連鎖成立功労金を受ける管理主体は、所定の支払先情報を登録しなければならない。
口座その他の支払先情報は一般公開せず、HOLY GRACEの運営者が功労金の支払いおよびその管理に必要な範囲で取り扱う。
管理料の支払者、支払額、連鎖成立功労金の受取者、分配額および支払状況は連鎖の記録として公開する。

第21条(運営者の位置付け)
HOLY GRACEの運営者は、管理料の受領、連鎖成立功労金の算定・記録・支払いおよびこれらに必要な連鎖管理を行う。
作品の内容、創作判断および作者間の創作上の合意には関与しない。

第7章(メディア展開)

第22条(形式)
連鎖に接続される作品の形態は、小説・漫画・映像・音楽等、自由とする。

第23条(正史範囲)
正史は連鎖に接続された巻に限定される。

第24条(派生作品)
HOLY GRACEサービス内で制作・公開される連鎖外作品は、独立解釈として扱う。
当該派生作品は正史へ影響を与えず、第10条に定めるサービス内自由利用の対象とする。

第8章(読者・創作参加)

第25条(読者)
読者は外部観測者として扱う。

第26条(二次創作)
HOLY GRACEサービス内で制作・公開する二次創作におけるキャラクターおよびストーリーの利用は、第10条に定める範囲で自由とする。
当該二次創作は正史へ影響を与えない。

第9章(補則)

第27条(補則の適用)
本憲章に定めのない事項、または運用上の詳細については、別途定める運用補則に従うものとする。

第28条(補則の位置付け)
運用補則は、本憲章の趣旨に基づき、プロジェクトの円滑な運営に必要な具体的事項を定める。
運用補則は本憲章に反する内容を定めることができず、本憲章と運用補則が矛盾する場合は、本憲章を優先する。
利用規約および作者ガイダンスは、本憲章および運用補則に基づく利用条件または案内を定める下位文書とし、これらが上位文書と矛盾する場合は、本憲章、運用補則の順に優先する。

◆改訂履歴

2026-05-27
初版制定

2026-07-29
改訂1版

改訂内容
・キャラクターの自由利用と有償利用時の管理規程を区分
・作者自身が当該巻で創作した要素の二次利用範囲を明文化
・作者間の直接収益配分を、管理料および連鎖成立功労金へ改訂
・HOLY GRACEの運営者による管理料受領および功労金支払いを規定

2026-08-03
改訂2版

改訂内容
・著作権と連鎖登録による販売・二次利用の対価資格を区分
・キャラクターおよびストーリーの自由利用をHOLY GRACEサービス内へ限定
・通常作品の外部利用を制限し、連鎖作品だけを有料販売および二次利用の対象として規定
・派生作品および二次創作の外部利用条件を整理
・憲章を運用補則より優先する文書体系へ改訂

2026-08-09
改訂3版

改訂内容
・連鎖創作資料特別制度を新設
・連鎖創作資料の無制限登録、指定サービスでの一般販売および連鎖作者への無償開示を規定
・連鎖創作資料を作品販売、二次利用、管理料および連鎖成立功労金から区分
・連鎖創作資料そのものの二次利用を禁止
・先行設定の遡及上書き禁止と、作中事情による変化等の許容を規定
・憲章、運用補則、利用規約および作者ガイダンスの優先関係を明文化

2026-08-11
改訂4版

改訂内容
・公式連鎖マスターと公式設定資料の原則を追加
・公式設定資料の著作権、発行、販売収益および運営交代時の承継を規定
・作者の参加制限と、作者または管理主体による接続責任を簡潔に整理
・設定資料の原則だけを憲章に残し、運用条件を運用補則へ整理
・連鎖作品の販売資格と派生作品・二次創作の説明重複を整理
・第0巻原作者による前史作品の登録、正史外の扱い、二次利用受益資格および外部無料公開の特例を規定
・連鎖接続時の作品制作条件を作者ガイダンスに定める原則を追加